シリコンバレーで仕事を得るまでの経緯
2018/05/05
アメリカに来た頃から憧れがあり、ずっと働きたいと思っていたシリコンバレーで働き始めるので、その経緯をまとめます。
僕について
アメリカの大学でコンピューターサイエンスの学部学位を取得しました。正規留学として大学に在学したため、英語での面接も問題になりませんでした。
また、親の事情でアメリカでの雇用が認められるグリーンカードを持っています。F1ビザの方にはエンジニア就職支援サービスのTripleByteをおすすめします。紹介記事を書いたので、そちらもぜひご一読ください。
- 現在留学中でシリコンバレーや海外で働きたい方
の参考になればうれしいです。
仕事をゲットしたり、会社が変わったタイミングでの履歴書も貼ってあるのでそちらも参考にしてみてください。 それでは、時系列順でまとめます。
大学3年になる前の夏休み (2015.05)
コミカレから4年生の大学に編入するタイミングで、まるまる夏が空いてました。インターンさせてくれるところを探そうと、地元のミートアップに参加しまくりました。いろんな人に「仕事を探してます」「週5で働けます」と伝え、4人から履歴書を送ってくれと言われました。
3人に送り、面接にたどり着けたのが2つ。一つは落ち、もう一つの方は面接が終わった30分後に時給$15で雇いたい、いつから働き始めるかと電話がかかってきました。翌日にオフィスへ行き、書類にサインをして週5で働き始めました。
この会社ではまるまる2年間お世話になり、スキル面も含めアメリカの文化など多くのことを学びました。(アメリカで2年間インターンしてわかったこと)
履歴書はコミカレの就職支援をしているところに行き、手伝ってもらいました。いくつもの募集にオンラインから応募しましたが、どれも返事はなかったです。ディズニーの3年生以上が対象のプログラムに、自分もこれから3年生になるから応募資格があるだろうと屁理屈こねて応募しました。2分後に「厳正なる審査のもと、プログラムにマッチする候補者が見つかった」というメールが来たときは笑ってしまいました。
当時の経験:
- 日本でのインターン (3ヶ月ほど)
- iPhoneアプリを独学で作り上げた
当時のスキル:
- 簡単なウェブプログラミング。データベース、サーバーサイド、クライエントサイド。簡単なウェブサイトなら作れる程度。
- Objective-C。iPhoneアプリを一つ作った。
大学3年の秋学期 (2015.09)
Googleでインターンシップがしたく、応募しますが最初の面接で惨敗します。ほぼ初めての電話越しのインタビューだったため、緊張してしまい、相手の出題の意図もきちんと理解できずぼろぼろの結果に終わりました。
偶然にも大学でGoogleがイベントを開いてくれ、その景品でCracking the coding interviewをもらいます。ですが、分厚すぎてあまりやらなかったです。
夏から始めたインターンで思うように成果を出せてなかったので、自分が納得いく結果を出すまでやろうとほかのインターンには申し込みませんでした。
大学4年の秋学期 (2016.09)
2015年の夏から始めたインターンを継続して続けてました。来年度の夏(2017年の夏)にシリコンバレーでインターンして、そのままその会社で雇用してもらおうと有名どころに応募しはじめます。履歴書は会社のボスに添削してもらい、模擬面接もしてもらいました。大学側でも就活フェアを開催しており、そちらにも参加しました。
Amazon, Facebook, Microsoftは大学の就活フェアに参加していたため、そこから応募しました。他の有名企業は来なかったのでオンラインで応募しました。Amazon と HP からはウェブテストを受けるようにいわれましたが、祈られました。Apple, Airbnb, Google, Plantir, Spotify, Netflix, HP, Microsoft, etc自分が知ってる会社は全て応募しました。
オンラインで応募する場合、会社ごとに使うシステムが違います。アカウントを大量に作り、同じ情報を何回も入れました。みんな同じシステムを使ってくれればいいのにと思い始めます。有名な会社は競争が激しいと思い、Linkedinでシリコンバレーにオフィスがある会社に無差別に応募しますが、連絡はきませんでした。
Linkedinのプレミアム会員になると応募者の内訳を見ることが出来ます。見てみると 70%から80%がカリフォルニアの学生で占められており、博士課程の候補者もいました。シリコンバレー周辺にはUC BerkeleyやStanfordなど優秀な大学が揃っているため、そちらから応募があったらそっちを先に見るよなーと納得します。
Linkedin以外にも大学生を対象にインターンシップを紹介するサービスが有るため、そちらにも手を出します。Way upやMonsterなど。あまり、成果は出ませんでした。
Airbnbでは30個くらい優秀な大学のリストがあり、それらに該当する人はチェックを、それ以外の大学の人は「その他」をチェックしなくてはいけませんでした。大学レベルで差をつけられてるのを感じました。
Googleの電話面接がうまくできなかったことを思い出し対策を始めます。インタビューの準備をしている人同士をマッチングさせるPrampを見つけ、使いたおしました。3人招待すると制限なく練習できるようになるため、友だちにすすめ制限なく使えるようにしました。
大学4年の春学期 (2017.01)
シリコンバレーでインターンシップをゲットすることに関しては、正直これ以上何をしたらいいのかわからなくなるところまでやりつくしました。3年の夏から続けてきたインターンシップを続けるというのも一つの手ではありましたが、スキルの頭打ちを感じてたため、地元でインターンシップを探すことに切り替えました。
大学の就活フェアに参加し、一社からインターンのオファーをもらいました。時給は$27でした。よくよくその会社を調べてみると、シリコンバレーに本社があることがわかりました。フルタイムのオファーがもらえたらシリコンバレーに行けるかもと期待が膨らみます。
大学4年の夏休み (2017.05)
春学期にオファーをもらった会社からインターンシップを始めました。無事終了し、フルタイムのオファーをもらい、勤務地も組織改編でシリコンバレーになることが決定しました。もし、インターンしたオフィスで働くとしたら、オファーを断ってシリコンバレーに移って仕事を探すことを考えていたため、都合がよかったです。
大学4年の秋学期 (2017.09)
必修のクラスがとれず卒業がずれたため、2度目の秋です。地元の会社と協力してやるプロジェクトでは、チームメンバー2人が去りましたが、無事終えることができ、教授からも外部の人からも評価されました。ある会社から会社に遊びに来てほしいと誘われ、勧誘されましたがシリコンバレーで働きたかったため辞退しました。
まとめ
と、こんな感じの経緯でした!
長々と読んでいただきありがとうございます。参考までに他のかたの就活事情を説明した記事を置いときます。
上杉周作さん「シリコンバレーでインターンしたい学生さんへ」より:
「どうやってインターンを見つけたのですか」と日本から来られる学生さんに聞かれることが多いのですが、「アメリカの名門大学に通っていれば、企業側が必死になって大学までやってくるので、受動的な学生でも面接くらいはゲットできる」と答えています。企業の説明会なども大学で行われます。
Kojin Oshibaさん「テックなハーバード学部生の就活事情」より:
1、2年夏のインターン
通常企業は3年生にならないとインターンとして採用してくれません。ですが、Google や Facebook などの大企業は1、2年生にもインターンの機会を提供しています。専攻が決まっている感度の高い学生はこういったインターンに応募します。ここで大企業での仕事がつまらないと悟り起業、ミッドサイズへの就職を決めた人をたくさん知っています。
3年夏のインターン
自分の卒業後のキャリアに近い会社でインターンします。しっかりと夏の間仕事をするとリターンオファー(就職しても働いていいよ!という権利)がもらえるので、インターン先に就職するケースが結構あります。
4年秋〜冬
3年夏のインターンの前後から就活が始まっていきます。大企業は10〜11月、ミッドサイズは12月〜1月には選考を終えます。スタートアップは通年採用です。大学院の出願はこの頃に準備を始め、冬に出願します。
おふたりとも書いてある通り、大学が開催する就活フェアを通してゲットするのが王道です。僕の場合フロリダ在住でカリフォルニアから 2800マイルほど離れてたのと、大学自体も普通の州立大学だったため、そういった会社が来なかった、スキル不足などの理由で大変だったのだろうと思ってます。
2019/04/24追記
STEMメジャーをF1ビザで勉強していて、卒業後ソフトウェアエンジニアとして働きたい方を対象にTripleByteの紹介記事を書きました。卒業後アメリカに残りたい方はぜひ読んでみてください。